Tokyo Women in VCを一般社団法人化しました
<Blog移行に伴ってお引越ししてきた記事です🗒 2023/9/25>
法人化の概要
2020年より任意団体として運営してきた、Tokyo Women in VC(以下、TWVCと記載します)を一般社団法人(非営利)化しました。加えて、この度パワフルな3名のメンバー(Sophieさん、Shinoさん、Erikoさん)と一緒に、理事に就任させていただくことになりました。
TWVCではこれまで、Facebookコミュニティを軸に、イベントや交流会のような形で職種を問わないVC業界で働く女性をコネクト・エンパワーするような活動を行ってきました。現在は150名超の現役VCで働く女性に関与いただいています(なお、VCを離れられた数十名の方にも引き続き参加いただいています)。
この度、法人化を行うことで、事業会社や自治体とのパートナーシップやスポンサーシップを組みやすくし、サステナブルな形でさらにインパクトのある活動を進めていくことを志向しています。今年は特に自治体とのパートナーシップを強化しており、下記のようなVC業界への参画を検討する方向けのイベントを開催し(終了済)女性VCの支援に繋げるほか、今後メンタリングイベント等の女性起業家支援も行っていく予定です。
個人的な思い
実はVC業界に入るまで、そして色々な方にeducateされるまで、「『女性○○』として括られること」に違和感を持っていました。特に起業していた頃は「女性起業家」として括られることが多く、ジェンダー問題に関心がなかった私は、「私は私という個であり、下手に女性というフィルターでラベリングせず見てほしいし、男女関係なく機会を得たい」、そんな反骨心を持っていたので、女性起業家を対象にしたイベント等にはほとんど参加しませんでした。
その後VCとして働くようになり、上司の勧めでTWVCを紹介してもらい、少しずつ活動に関与する中で、あるいはインキュベイトファンドで女性起業家支援(IF Women’s Community)のイニシアティブを取ることで、自分自身の考えが幼いものであったことを痛感するようになりました。男性が圧倒的多数を占めるスタートアップ業界の中で、女性は例えば、単に女性だからというだけでコアのインナーサークルに入りにくかったり、発言がしにくかったり、そもそもイベントにも参加しづらかったりといった経験をしていることを聞きましたし、自分でも近しい経験をしました。TWVCの取り組みや女性起業家支援の取り組みを通じて、女性に限定した支援が大きな意味を持ちうることを実感しました。
もちろん理想で言えば、「女性だけのコミュニティ」が存在しない世界の方が、『女性○○』と括られない世界の方が絶対に良いと思います。一方で、現代の日本においてはまだ無理矢理にでも機会を作っていくことが必要です。
私自身は2021年にVC業界に入ってからTWVCに関与させていただいているので、コミュニティ歴・VC歴ともにまだ非常に浅くはありますが、このような機会をいただけたことを嬉しく思いますし、いただいたからには全力でコミュニティに、業界のジェンダーギャップ是正に貢献していこうと思います。